LED電球を買おうと思ってネットショップのページに行ったら、どれも同じような見た目のものばかりで何を選べばいいかよくわからず困ったりしていないでしょうか?
実は4つのポイントだけチェックすれば簡単に違いがわかります。
なぜなら、同じ種類の色違いや明るさの違い、サイズの違いなどでバリエーションが増えているだけだからです。
つまり、欲しい色、サイズ、明るさが明確なら迷わないで済むということです。
僕は照明の卸の仕事をしているので、毎日似たような見た目のLED電球をたくさん販売していますが、間違えることなく販売できているのは見極めるポイントをつかんでいるからです。
この記事では、LED電球を選ぶときに見るポイントを4つに絞って解説します。
この記事を読むことで、LED電球を購入するときに自分でチェックポイントを確認して間違いのない買い物ができるようになります。
買ったけど家に届いたら、全然サイズが違って使えなかったということがなくなります。
結論は商品説明欄に書いてある、「口金サイズ」、「光色」、「何W相当か」、「配光角度」の4つのポイントをチェックするだけです。
一緒に勉強していきましょう。

口金とは

口金とは電球を交換するときにくるくると回して入れていくこの金属の部分のことをいいます。
実は口金にはかなりたくさんの種類がありますが、ここでは住宅でよく使う2種類の口金に絞って解説します。
口金サイズは2種類

口金にはサイズもたくさんあり、この口金のサイズを間違えるとLED電球がはまらなかったり、逆にゆるゆる過ぎて取り付けできないといったことが起こります。
ただ、一般住宅でよく使われる口金サイズは2種類だけで大きいか小さいかで判断できるレベルなのでご安心ください。
ちなみに口金サイズは金属部分の直径で名前がついています。
- E26
- E17
直径が26mmのものが「E26」の口金で直径17mmのものが「E17」の口金です。
これだけです。
ちなみに数字の前の「E」は一説によるとエジソンの「E」と言われていますが、真相はよくわかりません。
信じるか信じないかはあなた次第です。
LED電球に交換できないケースも
ピンタイプの口金の蛍光灯は交換不可

LED電球を購入する時の大半は今の電球が切れて交換するタイミングだと思いますが、特にコンパクト蛍光灯から交換する場合には注意が必要です。
先ほど勉強した口金がまた出てきますが、口金がくるくる回せるタイプの口金かどうかの確認が必要です。
回すタイプではなくピンが出ているようなタイプの口金の蛍光灯では交換不可となります。
ちなみにピンタイプの口金の蛍光灯はランプのみをLEDにできるものがないので、LEDにするためには工事が必要になります。
調光(明るさ調節)対応の器具も交換不可

カラオケの照明のように明るさを自由に調整することを調光(ちょうこう)といいますが、調光対応の器具には通常のLED電球は使えません。(調光対応のLED電球ならOKですがあまり多くありません)
今使っている器具が調光対応かどうか確認するにはスイッチのところを確認しましょう。
写真のような上下に動かせるスイッチがついていたり、つまみを回すようなタイプのスイッチがついていたら調光対応の可能性大なので交換はやめておきましょう。
壊れます。
LED電球の選び方4つのポイント

古い電球から新しい電球に交換するタイミングであれば、古い電球を手元に準備して4つのポイントのどれに当てはまるか見ながら確認してもらうとわかりやすいと思います。
古い電球と同じ条件のLED電球を選べば問題なく使えるということです。
①口金サイズはE17?E26?
まずはさっきから何度も出てきている口金サイズ。
今使ってる電球の口金サイズはどちらでしょうか?
電球本体には書いていないのであくまで目安ですが、ペットボトルのフタぐらいのサイズならE26。
リップクリームのフタぐらいならE17です。

②光色は電球色?昼光色?
実は光にも色があります。
今使っている電球の光はオレンジっぽい色でしょうか?
それとも青白っぽい色でしょうか?
オレンジっぽい光を電球色(でんきゅうしょく)
青白っぽい光を昼光色(ちゅうこうしょく)
といいます。
点灯しなくなった電球の光色の見分け方
元々使っていた電球が「白熱電球」(つけると熱くなるやつ)の場合は光色は電球色です。
(白熱電球には電球色しかないからです)
「電球型の蛍光灯」を使っていた場合は昼光色と電球色のどちらの種類もあるので調べる必要があります。
といっても、もう球切れしていて点灯しないと思うのでオーソドックスな見分け方をご紹介します。
品番が「EFA」「EFD」から始まるものであれば、
「EFD〇〇EL」なら電球色
「EFD〇〇ED」 なら昼光色です。
あくまで一例ですがだいたい品番のどこかに「L」か「D」が入っていると思います。
まれに「N」の時もありますが、「N」は昼白色(ちゅうはくしょく)という色で昼光色と同じような感じと考えてもらって大丈夫です。
光色を変えてイメージを変えてみる
今までの電球とは違う光色にしてみるという選択肢もあります。
電球色はカフェとかホテルでよく使われる光色なので落ち着いた雰囲気になります。
昼光色は家電量販店や薬局でよく使われる光色でさわやかなイメージになります。
使う場所にもよりますので、参考程度に僕個人が好きな使い方を紹介します。
光色について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ

こんな感じの玄関外についているポーチ灯なら電球色にします。
マンションのエントランス等でもこういう壁付けのタイプはほとんど電球色です。

こんな感じの天井についているダウンライトの場合はトイレや廊下なら電球色。
洗面所やリビングの作業をする場所など明るさが欲しい場所なら昼光色にします。

これはうちのダイニングですが、天井からぶら下がっているペンダントライトのLED電球は電球色にしています。
電球色にしている理由はテーブルの木目が映えるからです。
茶色の木目にオレンジ系の光は相性良いですよ。
③明るさは何W相当?
続いては電球の明るさです。
明るさは一般的に「白熱電球の何W(ワット)相当か?」を基準にします。
(厳密には全光束の数値とかありますがここでは省きます)
なので、元々使っていた電球が何W相当か確認しましょう。
この確認方法も品番を見ることでわかります。
白熱電球の場合

こんな感じでランプのてっぺんの部分かここになければ口金のところに品番が書いてあります。
この写真の電球は60Wと直接書いてありますが、これがない場合でも「110V60W」という品番の中にしっかり60Wと記載があります。
白熱電球の場合はこのままの数字を基準にできるので新しいLED電球は60W相当のものを選べばOKです。
電球型蛍光灯の場合


電球型蛍光灯の場合も品番の中の数字を探しますが、その数字はそのまま使えないので白熱電球のW数に変換する必要があります。
目安として下記を参考にしてください。
「EFD15EL/10-PDS」→蛍光灯の15Wは白熱電球の「60W相当」
「EFD25EL/20H」 →蛍光灯の25Wは白熱電球の「100W相当」
「EFD10EL/〇〇」 →蛍光灯の10Wは白熱電球の「40W相当」
ざっくりこんな認識で大丈夫です。
もし微妙に違う数字の場合は近い数字と同じように考えてもらえばOK。
この変換基準を知ってるだけでだいぶLED電球選びが楽になりますよ。
④忘れちゃいけない配光角度

最後のポイントは配光角度ですが、この配光角度がLED電球選びを最もややこしくしている要因です。
配光角度はLED電球独特の特徴となります。
LEDの特性上、前に光を出すことには優れていますが、横や後ろに光を出すことはあまり得意としないため電球や蛍光灯と比べると配光角度が狭い(口金側に光がいかない)ものが多いです。
従来の電球は配光角度が300度や260度のものがほとんどですが、LEDでは120度とか180度のものが一般的で、260度や300度となると価格も高くなります。
配光角度の種類が3~4パターンもあるのに見た目はほとんど一緒なので、これがLED電球がわかりにくい理由です。
配光角度が狭いことで起こる問題
①横向き取付の時に明るさが半減してしまう

写真のようにランプが横向きで取付けてあるものは注意が必要です。
従来の白熱電球や電球型蛍光灯用に設計されているので、こういうケースで配光角が120度や180度のものつけてしまうと光が半分しか広がりません。
「LEDにしたのにあまり明るくない」という状態になるのはこれが要因です。
②器具カバーに影ができてしまう


これは見た目の問題だけですが、写真のような器具の場合は従来の電球ならカバー全体に光が広がります。
この器具に配光角度180度のLED電球をつけてしまうとカバーの下半分にしか光が広がらず、上側が影になってしまいます。
見た目が気にならない人はいいですが。見た目重視の方は気をつけましょう。
まとめ

LED電球を間違えないように購入するには、商品ページの「商品情報」や「スペック」欄で4つのポイントを確認しましょう。
- ①口金サイズはE26かE17か?
- ②光色は電球色か?昼光色か?
- ③明るさは60W相当?100W相当?それとも40W相当?
- ④配光角度は120度?180度?それとも260度?
確認前に既存のランプを確認しておくとスムーズですよ。
以上でーす。
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