自分の部屋をカフェのようなオシャレな空間にしたいけど、なかなかイメージ通りにならず悩んだりしてないでしょうか?
実は空間のイメージは照明で大きく変わります。
なぜならカフェやホテルのラウンジなどのオシャレ空間ではほとんど同じ光の色を使っているからです。
僕も部屋をオシャレにしたいという憧れを持っていた1人で、照明器具の卸の仕事をしている自分の知識と経験をベースに引っ越したタイミングでオシャレな仕事部屋を作ってみました。
この記事では、これからオシャレな部屋を作りたい人に向けて、実際に部屋作りをした経験を元に照明選びのポイントと使用した照明器具を紹介していきます。
この記事を読むと写真付きで実際に使用した照明器具がわかるので、オシャレな部屋にするための具体的なイメージができるようになります。
結論は光の色を「電球色」にして「メリハリのある照らし方」にするだけでオシャレな空間になります。
後半では賃貸でも使える照明器具も紹介していますので、是非最後までご覧ください。
目指すはオシャレなカフェ風の空間
さっきから「オシャレ」な部屋作りと言っておきながらですが、何が“オシャレ”かは人によって違います。
なので、この記事での「オシャレな部屋」のイメージを統一しておきたいと思います。
それは「落ち着いたカフェ風」のイメージです。
部屋作りをしていた時にいろいろ調べましたが、どうやらこのイメージを「ブルックリンスタイル」と言うみたいです。
カフェのような空間にするポイント3選
①電球色で落ち着いた雰囲気に
主に住宅で使われる光の色には昼光色(ちゅうこうしょく)と電球色(でんきゅうしょく)の2種類があります。
昼光色は昼間の太陽のような白っぽい色味なので活動的な場所に使われる光です。
主にオフィスや学校、役所などがそうですね。
それに対して今回おすすめしている電球色は朝日や夕日などの落ち着く時間帯のオレンジっぽい色味なので、「落ち着きたい需要」のある場所に使われる光です。
主にカフェ、ホテルのラウンジ、バーなどですね。
光の色についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ
近くのカフェの照明を注意深く見てもらえばわかると思いますが、オシャレなカフェではほぼ間違いなく電球色が使われています。
なので、カフェ風な空間を作るためには電球色を使うのがポイントです。
②スポットライトで立体的な光に
「立体的な光」とは「明るい」ところと「暗い」ところのメリハリを付けるということです。
(スポットライトにするだけでかなりメリハリがつきますよ!)
一般的な住宅についているシーリングライトと比べるとイメージしやすいと思いますが、シーリングライトは全体的にまんべんなく明るくなります。
違い伝わりますか?写真だと伝わりにくいかもしれませんが、実際に比べると全然違います。
白っぽい光の写真がシーリングライトにした場合ですが、シーリングライトにした途端に公共施設感が出ちゃいますね。
照明ひとつでこれだけ違いが出てきます。
この観葉植物もスポットライトで照らしていますが、影がくっきり出ていて個人的には好きですね。
マニアックすぎてすいません。
こういう影はスポットライトで照らしたときの特徴です。
こんな感じが立体感のイメージです。
あとは目立たせたいものをスポットライトで照らすようにするだけです。
この部屋では観葉植物や棚に飾ってある写真などを照らしています。
また、レンガの壁(クロスです)も目立つように光を当てています。
レンガの壁面は専用のダウンライト3台で照らしています。
(ダウンライトは天井の加工を含めた電気工事が必要になります。)
壁の1面だけ柄や色がついたクロスにすることを「アクセントクロス」といいますが、この「アクセントクロス」と「ダウンライト」の組み合わせは鉄板ですね。
本物のカフェでもこのパターンはよく使われています。(本物のカフェはクロスじゃなく、ガチのレンガですが…)
③大事なところはしっかり明るく
いくらオシャレになっても、部屋として使いにくかったら本末転倒です。
部屋をどう使うかしっかりイメージして、大事なところには必要な明るさを確保しましょう。
僕の部屋であれば主に仕事で使うので、デスクの上にはペンダントライト(ひもで吊るしてある照明)をなるべく下に下げて明るさを確保しています。
ペンダントライトが取り付けできない場合はデスクライトで代用することもできます。
また、センターテーブルもスポットライトで照らすことで明るさを確保しています。
飲食店でも真上にあるスポットライトで卓上を照らしているケースはよくあります。
ちなみにセンターテーブルの上にあるペンダントライトは明るさを確保するというより見た目重視の照明として使っています。
これをなくしても明るさ的な影響はほとんどないですね。
ただ、この電球のレトロな感じが好きなんですよね。
ちなみにこれもLEDです。
また、冒頭でオシャレにしたいときは電球色を選んだ方がいいと書きましたが、実際に作業しやすく見やすいのは昼光色になります。
小さい字を見る作業や、本を読んだりすることが多い方は全体的には電球色にして、作業デスクのみ昼光色のデスクライトを使用するのもありだと思います。
部屋作りで実際に使用した器具5選
ここからは実際に部屋で使っている照明を紹介します。
器具はすべてオーデリックという国内の照明器具メーカーのもので統一しています。
①ペンダントライト 【オーデリック OP252323】
作業デスク用の明るさを確保している照明です。
中はこんな感じ。
口金がE26のLED電球1つで点灯しています。
口金やLED電球について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
こちらの器具は適合ランプが器具とセットになっているため、ランプの買い間違いもないので安心です。
選ぶ器具によっては電球を別購入しなくてはいけないケースもあるため気を付けましょう。
直径は35cm。
大きすぎず、適度なサイズで存在感があります。
ちなみに上のひもは巻き付ける回数によって長さ調整が可能なので天井の高さはそんなに気にしなくても大丈夫です。
②スポットライト【オーデリック OS047395】
2つ目はスポットライトです。
スポットライトは全部で4台使っています。この4台で観葉植物や棚の写真、センターテーブル等を照らしています。
こちらの器具はランプが別売りなので要注意。
スポットライトの役割は「ターゲットを狙って照らす」ことであるため、通常のLED電球ではなくダイクロハロゲン型というLED電球を使用します。
通常の電球と異なる点は照らす範囲が「狭く」、「強く」照らすこと。
なので、ダイクロハロゲン型のランプを選ぶ時の最重要ポイントは「配光角度」です。
僕の部屋で使っているランプは配光角度が20度のタイプですが、これが10度のものや35度のものなどいろいろと種類があります。
使い分け方としては照らす対象物が遠かったり、よりピンポイントに狙いたいときは角度が狭いもの、対象物が近いときは角度が広いものという認識でOKです。
ちなみに僕の部屋では照明から対象物までの距離はだいたい1.5m~2.5mぐらいといった感じですね。
③ペンダントライト【オーデリック OP252552LC】
こちらは昔ながらの裸電球をイメージした照明です。
この器具は電球もセットでついてきます。
特徴は何といってもこの電球のレトロ感ですね。
このタイプの照明は電球の周りがほんのり明るい程度なので、明るさのためというよりは見た目のレトロ感のために使用している感じです。
ちなみにこの電球はLEDなので、手が触れてしまっても全然熱くないですよ。
④ダウンライト【オーデリック OD361387】
アクセントクロス用(壁面)のダウンライトです。
Φ50(直径50mm)の小さめのダウンライトです。
ダウンライトは大きく分けて2パターンの使い方があります。
- 空間全体を明るくするベース照明としての使い方
- 特定のモノを照らすためのスポットライト的な使い方
今回は「壁面を照らす」という役割なので、スポットライト的な使い方ですね。
なので、スポットライト同様に配光角度の狭い23度のダウンライトを使っています。
狭いほど下に光が届くので壁面を下の方まで照らすことができます。
ちなみにダウンライトを消した時と比較するとこんな感じ。
ベース照明のダウンライトは配光角度は80~100度ぐらいが一般的ですが、これを壁面用に使ってしまうと上の方がやたら明るいみたいな感じになってしまうので要注意です。
先ほども書きましたが、ダウンライトを新しくつけようとすると工事が必要になるのでリフォームするタイミングなどがおすすめです。
⑤ライティングレール【オーデリック OA253366】
最後はライティングレールです。
(ライティングレールとは、専用の照明器具をレールの好きな場所に自由に付けたり外したりするためのコンセントみたいなものです)
ライティングレールはオシャレな部屋にするためには必須と言っていい程のアイテムです。
家具や棚の配置換えをしても自由に場所を変えれるので使い勝手は最高です。
ただ、基本的にはレールに直接配線しなくてはいけないので工事が必要になり、手軽にはできないことが多いです。
なので、今回は工事なしで取り付けができるライティングレールを紹介します。
僕の部屋では使っていませんが、リビングではしっかり活用しています。
取り付けるためには下の写真のような「引っ掛けシーリング」と呼ばれる照明用のコンセントがついているかどうかの確認が必要になります。
一般的なシーリングライトがついているお部屋であれば、だいたい「引っ掛けシーリング」はついていると思います。
また、注意点として写真の赤丸のような耳付きのものであれば、賃貸でも何も問題なく取り付け可能ですが、耳付きではない場合は天井に直接ネジで留める必要がありますので、大家さん等に確認が必要になります。
このタイプのライティングレールを活用すれば条件さえ合えば、賃貸でもスポットライトと組み合わせて立体的でオシャレな空間が作れますね。
また、このライティングレールは、レールをスライドさせることができます。
引っ掛けシーリング部分は当然固定されているので動かせませんが、下のレール部分がスライドできる作りになっているので、レールの長さ分は自由度があります。
賃貸であればお部屋の真ん中に引っ掛けシーリングがあると思いますので、スライドさせてレールの場所を調整しながらスポットライトで光を散らしていくようなイメージになりますね。
レールとスポットライトのセットがないかなと思った方はこちらの記事をどうぞ
部屋をオシャレにする照明まとめ
- カフェでよく使われている電球色を使うことで落ち着いた雰囲気に
- 照らしたいモノや場所を明るく、それ以外は暗くしてメリハリをつける
- そもそも明るくないと困るところはしっかり明るく
この3つのポイントを押さえていればカフェ風のオシャレな部屋にグッと近づきますので是非チャレンジしてみてください。
以上でーす。
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